パテントコラム

2020年5月

【Topic.1】国際特許出願 中国が初の首位

(2020年4月8日 日本経済新聞)

WIPOが4/7に発表した2019年PCT出願数では、中国が初の首位となったようです。全世界で前年比5%増の265,800件となる中、中国は同11%増の58,990件と、過去最多となったようです。
2019年の2位は、同3%増で57,840件の米国で、1978年以来40年間維持した首位の座を明け渡したとのことです。
日本は、6%増の52,660件で、2018年と同様に3位だそうです。
WIPOのガリ事務局長は、「中国の急速な成長は、技術革新の中心が世界の東側へ長期的にシフトしていることを示す」と話したそうです。
本年3月のWIPO事務局長選で、米国が日欧等に働きかけ、中国人候補者の当選を阻止したようです。
昨今、米中は様々な分野で覇権争いを繰り広げていますが、PCT出願件数及びWIPO事務局長選の局面においても、火花を散らしています。
尚、企業別PCT出願件数のトップ5は、5位が中国OPPOで1927件、4位が米国クアルコムで2127件、3位が韓国サムスン電子で2334件、2位が我が国三菱電機で2661件、1位が中国華為技術(ファーウェイ)で4411件とのことです。ファーウェイは3年連続で1位とのことで、勢いがあります。

【Topic.2】その他

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う各国特許庁の措置につきまして、先月、日本国特許庁のウェブサイトをご案内いたしました。
当該措置の状況は、他分野同様、刻一刻と変化しておりますので、定期的なご確認が肝要かと存じます。以下、当該ウェブサイトの標題及びアドレスを再掲いたします。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応等について
https://www.jpo.go.jp/news/koho/info/covid19_shutsugan.html